ゴールデンウィークは瀬戸内の旅(倉敷篇)
倉敷美観地区
高松港から直島(宮浦)まで行く船は、フェリーで5往復、高速旅客船6往復ある。
フェリーだと10:14発というのがあるのでm、それに乗るつもりで30分ほど前に高松港へ向かった。
すると乗船場は大行列。切符売り場に到着する前に、直島行きのフェリーの受付を締め切ったと係員から聞く。フェリーは乗船できる人数に制限があるから仕方ない。次の11:30発の高速旅客船には乗船できるだろうが、直島の大混雑が予想される。
直島はそれほど広い島ではない。おそらく宇野港側から来る人たちも多いはずだ。となると、ゆっくり島内を散策することは不可能と思われる。
せっかく地中美術館の予約もしていたが、直島へ行くのは諦めることにした。
今夜は広島の福山に泊まることにしているので、途中にある倉敷に寄ってみることにする。
急いで高松駅に向かいマリンライナー22号のグリーン券を購入。岡山で山陽本線下りに乗り換える。
倉敷駅に隣接する天満屋というデパートのコインロッカーに荷物を預け、倉敷美観地区まで歩く。駅から10分くらいの距離だ。
倉敷美観地区は、倉敷川沿いの柳並木と白壁の蔵屋敷など江戸時代天領の風情が残る人気の観光地である。また美術館や博物館などの施設も充実している。
まずは大原美術館へ向かう。大原美術館は、倉敷の実業家が収集した西洋画近代画が展示されていて、特にエル・グレコの『受胎告知』が有名だ。
館内は普段行っている美術館よりも照明が明るく感じられる。額のガラスに光が反射してしまい鑑賞に集中できないところもあった。意外とボリュームのある展示物に満足し、昼食に向かう。
鶴形鯛茶漬け
観光地なので小洒落たカフェや食事処が多くある。目移りしながら倉敷川沿いを歩いていると、鯛茶漬けの看板を置いた店を見つけた。格式のある店構えでもある。「鶴形」というお店で、調べてみるとなかなか人気のお店である。すぐに入れず小一時間待つ。
名物の鯛茶漬けを注文する。胡麻ダレに漬けられた鯛の切り身が綺麗に並べられ、その上に大葉など薬味が乗っている。まずお茶をかけずに鯛丼として二切ればかり食べてみる。胡麻ダレが効いててなかなか美味い。そのまま丼として食べても良いが、茶漬けなので熱々のお茶を注いで数分鯛を蒸らす。熱が加わることで鯛の食感が変わり薬味も効き、なかなか満足の一品であった。
店を出ると、川舟流しに瀬戸の花嫁が乗るというイベントがあるとのことで、川沿いに多くの人が待っている。
これを見届けて福山へ向かった。